技術を超えて
技術はある境地に達すると芸術になる。
スポーツ、料理、音楽とそれぞれの分野において
その道の境地に達した人間の織り成す技は、
もはや技を超えて芸術、アートとなる。
そしてその境地に達した者達にはそれぞれが描く美学があり、
そしてその完成を常に目指してきた者達だということです。
ではアートになるとはどういう事なのか。
わたしは「人の心を動かすもの」と考えています。
施術において、個々のテクニックやアプローチが上手いとか上達されているというのは
プロとして最低限のことだと思いますが、
アートと呼べる世界になると、さり気ない一つ一つの動作や息づかいにまで美しさを感じ、
まるで名俳優の舞台のように、一つの作品を完結させるように、そのアートが描かれるのです。
どんなに美味しい料理でも私たちはお料理だけでなく、その空間、時間を頂いており、それら全てが一つのコンセプトの元に完成されている時、人々は美味しさ以上の感動をして心を動かされるのだと思います。
そしてそれこそが、患者さんに良くなって頂くために我々にできる最良の臨床であること、
手先のテクニックだけに捉われることなく、目の前の患者さんの為に心を込めて仕事をするということの意味を、私は伝えたいと思っています。
石川整体インターナショナルカレッジ
代表 石川貴章

石川貴章。IMIC学長。石川カイロプラクティック総院長。RMIT大学カイロプラクティック学科日本校の臨床テクニック、臨床学の元常任講師。